杖の種類・型について
杖の部位

【杖先ゴムの点検】

杖の先に付いている「先ゴム」
杖先ゴムは、滑り止めの役割をしています。
杖の使用頻度に比例して、先ゴムの溝が減ってきたら交換が必要になります。

【杖先ゴムの「片べり」に注意!】

杖は斜めにつくため片方だけが減ります。
片方だけ溝が減った状態で、斜めに杖をつくと、 水に濡れた場所などでは、滑-りやすくケガの原因になります。

安全に使用するために、使用前によく点検するなど、日頃からのメンテナンスも大切です。

杖の太さ、ゴム先の大きさは、製造メーカーによって色々です。
メーカーが違うとゴム先が合わない場合があります。
杖の購入と同時にゴム先もいくつか購入しておくことをお勧めします。


■一本杖
一本杖
「一本杖」は、最もオーソドックスな杖です。
シャフトが1本で、グリップとつながっている、よく見られる杖。

伸縮するタイプや、折りたためるタイプなど、
さまざまな種類があります。

【伸縮杖】
シャフト部分で長さが調節できる杖です。

【折りたたみ杖】
シャフト部分が折りたためる杖です。持ち運びに便利です。
収納時はバッグの中にも収納できるようになっています。

また、グリップの形状により多くの種類があります。

【T字杖】
一般的な一本杖のことで、見た目がTの字になっているので
「T字杖」とも呼ばれます。

【L字型杖(オフセット型・P字)】
L字型杖は別名、オフセット型やP字型とも呼びます。
取り付け部分が棒の横についているため、とても握りやすいです。
さらに力学的に回転の力が働きづらくなるため、杖に真上から体重をかけ、ゆっくりと歩く方に最適です。

一本杖は、沢山の種類があります。
・伸縮杖・折りたたみ杖
・T字(L字・下型)
・L字型(P字・オフセット型)
・C字杖


■多点杖
四点杖
「多点杖(四点杖・多脚杖)」は、一本杖では、安定しない方のために作られた杖です。

杖の足が4本付いているので、着地面積が広くなり杖が安定するのが特長。
体重をしっかりかけられるので一歩あるく度に足をそろえてゆっくり歩く方にお勧めです。

「多点杖」と呼ばれる事もあります。

4点が同じ高さで接地しなければいけないため、
荷重を均等にかけることができない場合には、杖がグラグラする場合があります。同時に重く、杖を運ぶ際に足にぶつかったりすることがあります
凸凹道、段差、坂は苦手です。

四点杖は、杖の足の広がりの広い方の脚部を外側にしてセットします。


■ロフストランド型クラッチ
ロフストランドクラッチ
「ロフストランド型クラッチ杖(前腕型杖)」は、杖に体重をかけた際、テコの原理でブレを防ぐカフが付いています。

握力が弱い方や、手首に力が入りにくい方でも、手元がぶれず、しっかり杖に体重をかけられます。

腕に体重を分散できるので、足の力が弱く歩行が不安定な方、運動失調で歩行がふらふらする方にお勧めです。

グリップまでの長さは身長の半分。カフの長さは肘より少し下です。


■松葉杖
松葉杖
「松葉杖」は、下肢の外傷や疾患の時に、左右両側で脚力の代わりに腕力で体重を支えるために使われます。
主に足への荷重を減らす為の構造です。

歩く際に腕の力が必要になりますが、 片足に体重がかけられない方などに適しています。

脇には神経や血管が通っています。
脇に体重をかけず、握り部分に体重をかけましょう。
脇当ては杖のブレを防ぐためです。体重をかけるのは休憩時程度に。

グリップまでの長さは身長の半分。わき当ての高さは足底から脇までの高さマイナス5センチ。


■白杖
白杖
「白杖」は、視覚障害者のための杖です。

「白杖=視覚障害者=全盲」とは限りません。
視覚障害者のうち、全く視力がない人は3割程度で、7割は個人差のある、視力障害を持っているのです。

眼鏡などで矯正視力が上がらない弱視、または視野障害で、視野が狭い、一部しか見えないなど、足元が見えないために白杖を使います。

主な機能は、歩行面(路面)の情報収集と障害物からの防御です。

また、ドライバーや周囲に存在を知らせる役目。
周囲の人が視覚障害者の存在に気づく事で、人通りの多い場所でも衝突せずに歩きやすくなったり、迷った時などに援助が自然に受け入れられる事に大きな意味があります。

単独歩行を目的とした長めの杖「long cane」と、
視覚障害者であることを周囲に知らせるための杖「ID cane」があります。


トレッキングステッキ(ポール)
トレッキングステッキ
「トレッキングステッキ(ポール)」は、登山やハイキング、トレッキング用の杖です。

登りと下りで長さを変えたり、グリップのつかみ方を変えたりしやすく作られていま